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「桂ぁ!坂本ぉぉお!」
後ろで見廻り隊が叫んでいる。
坂本と桂は器用に屋根の上を走って消えていった。
「坂本龍馬ぁぁぁ!?」
美海が突如叫んだため、周りはとてもビクついている。
うそ!あの坂本龍馬!?
どっかで見たって思ったら…教科書じゃん!
凄い…。
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「追っかけなきゃ」
美海は周りの怪我人もかなり気になったが、それよりもどうしても坂本龍馬が気になったため、その場を走り出した。
場所はわからないが、足と勘には自信がある。
「ハァ…ハァ……疲れた……」
坂本と桂は町外れの小道に着いていた。
「もうここまではこないだろう…」
「桂はあいっかわらず強いぜよ」
「お前に言われたくないな。しかし坂本。なんでお前がここに?」
桂は不思議そうな顔をする。
「実はなぁ。今大阪の薩摩藩邸で西郷殿にお世話になっとるき♪」
「薩摩ぁ!?と言うか西郷!?なんでまた…」
桂は変装しながら喋っていたが、その手をふと止める。
桂は長州藩で禁門の変以来、薩摩と長州は犬猿の中だ。
ちなみに坂本は土佐藩の脱藩浪人だ。
「勝先生に紹介されたきに」
「勝!?勝海舟かぁ!?お前何しているんだ?二年前、勝を暗殺しに行くと言っていなかったか?」
「気が変わったんじゃ。会ってみたらいい人やき!ナイスガイぜよ!」
二年前、1862年。坂本は勝を暗殺しようと面会したが、勝に諭され、弟子になったのだ。
その翌年の1863年には海軍塾の塾頭を務めている。
「お前の行動は昔からいつも読めん」
桂は眉間に手を当てている。
桂と坂本は昔同じ学問所にいた。知り合いと言うより、友人だ。
ちなみに桂は神道無念流免許皆伝、坂本は北辰一刀流免許皆伝とどちらもかなりの腕前の剣豪だ。
「高杉に銃を貰ったのだろう?どうだ。使い勝手は」
「最高ぜよ!一度持ったらこれはもう離せないぜよ!」
「そうか」
「で。なんでここに来たかと言うとじゃなぁ。桂に大事な話があるんぜよ。直ぐに会えてよかった」
桂は顔は割れてるけど京都にずっと潜伏してると聞いてたからなぁ。
「大事な話?」
桂は変装が終わったようだ。別人である。伊達に『逃げの小五郎』という異名があるわけではない。
「そう。すんごい大切な話ぜよ。ここじゃ話せることじゃないきに。いつものとこで話すぜよ」
坂本はチラチラと周りを気にする。
「わかった。では行くか」
バタバタバタバタ…
「………足音が聞こえないか……?」
桂が後ろをチラリと見る。
「ん?」
坂本も目を凝らす。
バタバタバタバタ…!
次第に遠くから来た姿が見える。
バタバタバタ!
「あれって…」
「あぁ…。嗅ぎ付けられたか…」
「あのー――!待ってくださー――――い!」
走ってきた者は大声を上げる。
「立花美海か?初めて本物みたきに!」
追いかけているのは美海だ。近隣の人々に情報を聞きながら、更に人間の足で短時間で走れる距離を割り出してとうとう見つけたのだ。
「いいから逃げろ!」
桂は坂本を引っ張って走る。
「え!?なんで逃げるんですかぁ!?」
美海は先程よりもスピードを上げる。
「ぅお!?あいつ早いぜよ!」
坂本は目を輝かせる。
「もしかしたらあいつは俺を狙っているのかも知れん!二手に別れよう!」
目の前は分かれ道だ。
「おう!後でな!」
坂本は頭の上でピースをしている。
その間にも美海との距離は縮まる一方だ。
流石美海。本当に早い早い。ぐんぐんと走る。